マイホーム購入を後悔した理由8選!後悔しないための5つの対策

念願のマイホームを購入したのに、実際に生活を始めてみると「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう人がいます。深刻なケースでは、後悔や失敗した気持ちから鬱になってしまう人もいます。
これから家づくりをされる方に役立つ後悔しやすいポイントや後悔してしまった時の対処法、事前にしておくべき5つの対策についてご紹介します。

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マイホーム購入を後悔した理由

マイホームを購入した人が後悔しがちな8つの理由を、具体的な事例とともにご紹介します。

後悔その1 住宅ローンの返済が厳しくなった

マイホーム購入後に収入の減少や支出の増加があり、住宅ローンの返済が厳しくなったと後悔する人は多いでしょう。
住宅ローンの返済が厳しくなった具体的な理由には、次のようなものがあります。
● コロナ禍で残業代やボーナスが減った
● 妻が出産後に仕事を辞めたことで収入が減った
● 病気になってしまったため仕事ができず収入が減った
また月々の返済額を「家計を切り詰めれば返済していけるはず」と少し無理をして設定してしまったために、徐々に家計が厳しくなるというケースもあります。
ほとんどの人が長期間の住宅ローンを組んで購入します。その長い間に収支が変化すると想定して住宅ローンを組むことは、後悔のない家づくりには必要不可欠です。

後悔その2 税金や維持費がかかる

住宅ローンの支払いに気を取られていると、継続して支払わなければならない税金や維持費についてつい見落としがちです。
賃貸で暮らす場合と違い、月々の返済と並行してまとまったお金が毎年必要になるので、支払っていけるかと不安を感じる人は多いようです。
マイホーム購入後、住宅ローンの支払い以外に必要になる費用は次の通りです。
● 固定資産税
● 火災保険料・地震保険料
● 住宅設備などのメンテナンス費用
マイホーム購入は、賃貸生活の家賃の支払いよりも負担が大きいと認識しておきましょう。

後悔その3 生活しづらい間取りだった

図面上では理想の家だったのに、実際に暮らしてみたら生活しづらい間取りだったと後悔するケースもあります。
家具を置いたら思いのほか狭く感じたり、逆にスペースが広すぎて掃除が大変だったり、図面上では予想しきれなかった場面で後悔を感じることもあります。
具体的には、次のようなケースです。
● 大きな掃き出し窓をつけたことで外から室内が丸見えになってしまった
● 収納スペースが少なかった
● 2階にトイレがないので1階まで降りなければならない
● コンセントの数が少なくて不便だった
● 家の形や窓の位置が悪く陽当たりが悪い

後悔その4 通勤・通学に時間がかかる

通勤や通学は毎日のことなので初めのうちは「少しくらい我慢できる」と思っていても、徐々に負担になっていくというケースは珍しくありません。
● 土地代が安いからという理由で郊外にマイホームを建てたけれど通勤には数時間かかる
● 新居から学校や職場までの距離は把握していたけれど、実際に通ってみたら交通量が多く予想以上に時間がかかる

後悔その5 周辺環境がよくない

マイホームを建てた場所が後悔の理由になることもあります。
● スーパーや駅まで遠くて不便
● 陽当たりがあまりよくなかった
● 時間によっては交通量が多く騒音が気になる
● 大雨が降ると洪水になりやすい
● 夜間は治安が悪くなるエリアだった
周辺環境の後悔は、土地探し時点での調査によって回避できるものも多くあります。しかし、近所の空き家が解体されて高い建物が建ち、陽当たりが悪くなってしまったなど、事前にわからない場合もあります。

後悔その6 近所づきあいが大変

一戸建てに住むと、賃貸生活では希薄だった近所づきあいが増える傾向にあります。
持ち回りで町内会の役員を務める場合も多く、役員の仕事や行事参加などに煩わしさを感じて賃貸生活の方が楽だと後悔する場合もあります。
● マイホームを建てて引っ越した年から町内会の役員になったが会費集めなどの仕事が苦痛
● 町内の祭りなどの行事への強制参加が煩わしい
● 町内会の入会金や毎年の会費が高い
● 近所に迷惑行為をする人がいて困る
近隣住民とトラブルになっても賃貸生活のように気軽に引っ越しができないので、近所づきあいには細心の注意が必要です。

後悔その7 家族構成などが変化した

ライフステージの変化によって家族構成や勤務地が変わり、建てたマイホームも重荷になったり使いづらくなったりするケースもあります。
● 離婚や死別で一人住まいとなり一戸建てが使いづらくなった
● 親の介護のため親の住む実家に戻り同居することになりマイホームが不要になった
● 急な異動による転勤で引っ越すことになった

後悔その8 ハウスメーカーの選択を失敗した

ハウスメーカー選びの失敗が後悔の原因となるケースもあります。
ハウスメーカー選びは家づくりの最重要ポイントであり、選択を誤ると取り返しのつかない事態にもなり得ます。
● 入居後すぐに不具合が発生したがアフターフォローの対応が悪い
● コミュニケーション不足で打ち合わせの内容と施工内容が違った
● 施工が雑だった
ハウスメーカー選びは施工だけでなく、その後のアフターフォロー対応も含めて複数の会社を十分に比較・検討するのが重要です。

マイホーム購入を後悔し鬱になってしまうケースも

マイホーム購入をきっかけにして「マイホームブルー」という鬱状態に陥ってしまう人もいます。深刻なケースではそのまま鬱病になったり家族間でトラブルとなり離婚に至ったりする場合もあります。
十分に備えておきたいマイホームブルーの次の点について見ていきましょう。
● マイホームブルーとは?
● マイホームブルーを引き起こす原因は?

マイホームブルーとは?

マイホームブルーとは、結婚が決まった後に起こるマリッジブルーや出産を前に起こるマタニティーブルーと同じ様に、誰にでも起こり得るものです。
具体的には、マイホーム購入の前後に表れる次のような精神的に不安定な症状を指します。
● 気分が落ち込む
● やる気が起きない
● 不安感が強い
● イライラする
● 眠れない

マイホームブルーを引き起こす原因は?

マイホームブルーを引き起こす原因は人によってさまざまです。
例えば、住宅ローンを返済していかなければならないというプレッシャーによるものや、思い描いていたマイホームと実際に完成したものがあまりにも違ったなどです。
<マイホームブルーを引き起こす原因の例>
● この先ずっと住宅ローンを返済していけるのか心配
● 完成したマイホームが自分の理想とかけ離れていた(広さ・陽当たり・間取りなど)
● 新しい住まいに慣れない
● 知人が建てた素敵なマイホームとあれこれ比較してしまう
漠然とした不安や後悔の気持ちがマイホームブルーの引き金となるようです。

マイホーム購入で後悔したらどうするべき?

マイホームを建てたのに生まれてしまった後悔は、どのように対処するべきなのでしょうか。
検討すべき対処法を4つご紹介します。
● 資金計画を見直す
● リフォームやDIYで住みやすさを改善する
● 家を売る
● 家を賃貸に出す

資金計画を見直す

住宅ローンの返済や固定資産税などの支払いで家計が厳しいという場合には、資金計画の見直しを早めに検討しましょう。
具体的な見直しポイントは次の点です。
● 金利が下がっている場合は好条件の金融機関へ借り換える
● 返済期間を延長する
● ボーナス返済分を見直す
● 返済額を一時的に減らす
借入当時の金利よりも下がっている場合には、条件のいい金融機関へ借り換えると総返済額を下げられる可能性もあります。
月々の返済が負担になっている場合には毎月の返済額を減らして返済期間を延長したり、ボーナス払いが負担になっている場合にはボーナス返済分を減額したりなどの方法があります。
また資金計画の見直しだけでなく、固定費の削減や無駄遣いなど家計に余分な支出がないか見直しも検討しましょう。

リフォームやDIYで住みやすさを改善する

間取りや内装で後悔している場合は、家の一部をリフォームしてみるという方法があります。部分的なリフォームの予算相場は、10万〜150万円程と言われています。
※部分的とは、お風呂やトイレだけ、階段やダイニングのみなどを指します。リフォーム内容によって金額は異なります。
部分的なクロスや床の張替えだけなら、コストを抑えて家の雰囲気を変えられます。
業者に依頼せずDIYキットを利用して、自分でクロスの張り替えをすれば、費用は数万円程度とコストを抑えることも可能です。ただし、自分ですべてこなすのは難しいので、仕上がりを気にする場合はプロに相談するなどしましょう。
また、リフォームする際の注意点もあります。構造自体をリフォームで変えてしまうと家を建築したハウスメーカーの瑕疵担保責任の保証が受けられなくなる可能性がある点です。
リフォームをする場合は、事前にハウスメーカーとの契約内容をよく確認するようにしましょう。

家を売る

せっかく建てたマイホームですが、これ以上住み続けられないと判断した場合には家を売るのも1つの方法です。
建てたばかりの家を売るのは勇気がいりますが、築年数が浅く、きれいな状態である方が高く売れます。
家を売却する際は、できるだけ高く売れるよう複数の不動産で査定してもらうようにしましょう。
「そもそも住宅ローンを組んでマイホームを購入したのにさらに新しい家が買えるの?」という疑問が浮かびますが、家を売却した代金をローンの返済にあてローンを完済すれば売るのは可能です。
また家の売却金でローンを完済できない場合でも、次の方法で家を売れます。
● 売却金で不足したローンの残債を自己資金で補う
● 住み替えローンを使う
家の売却金で足りなかったローンの残りを、預貯金で補って完済するという方法や住み替えローンを利用するという方法があります。住み替えローンとは、新しい家を購入するための住宅ローンに前の家のローンの残債を上乗せして借りるローンのことです。
住み替えローンは、前の家の住宅ローンを全額一括で返済するためのお金と新しい家を購入するためのお金を同時に借り入れできるので借入金が多額になります。そのため、通常の住宅ローンと比較して金融機関の審査が厳しくなる傾向にあります。

家を賃貸に出す

マイホーム購入後に急な転勤で引っ越しする場合、家を賃貸に出すという方法があります。
賃貸に出すメリットは、家賃収入をローンの返済に充てられる点や、期間限定で賃貸に出せば期間が終了したあとは再び家に戻れる点です。
ただ、固定資産税やメンテナンス費、ローンの利息分は自己負担する必要があります。
賃貸に出す場合は、住宅ローンの借入先金融機関に無断で賃貸に出すことが違反となる可能性がある点は注意が必要です。これは金銭消費貸借契約で「住宅ローンは自らがマイホームに住むためのもの」という前提条件で金利が低めに設定されているためです。
賃貸に出すことを検討している場合は、事前に借入先の金融機関に相談しましょう。
また本人や家族が住まない場合は、住宅ローン控除が利用できない点にも注意です。
参考:国土交通省 住宅ローン減税制度について

マイホーム購入で後悔しない!事前にすべき5つの対策

後悔のないマイホームを建てるために事前にできる5つの対策についてまとめました。
● 住宅ローン・資金計画は慎重に行う
● ハウスメーカー選びは十分に比較・検討する
● 土地選びは周辺の騒音・陽当たり・匂いまでチェックする
● 理想の条件を明確にして優先順位をつける
● マイホーム購入後の生活を具体的にイメージする

住宅ローン・資金計画は慎重に行う

マイホーム購入のための資金計画はじっくりと慎重に行いましょう。
住宅ローンを組む際は借りられる金額を目一杯借りるのではなく、最低月収を想定しても毎月無理なく返済できる金額を前提にします。
長期のライフプランを立てて、何年後にどのくらいのお金が必要になるのか想定し、ローンが滞りなく支払えるかを確認しておきましょう。
またボーナスは減額されたりカットされたりするリスクを考慮し、ボーナス返済を設定する場合は慎重に検討するのが大切です。
貯金は生活予備費を残し、金利についてもじっくり比較・検討するようにしましょう。

ハウスメーカー選びは十分に比較・検討する

マイホームづくりの要となるハウスメーカー選びは、複数のハウスメーカーを次のような点で比較し自分たちの希望条件にあてはまる会社を検討していきましょう。
● 予算
● デザイン
● 性能
● 実績
気になるハウスメーカーがある場合は、不明点や気になる点を遠慮せずに質問して不安要素を残さないようにしてください。
会社単位だけではなく、担当者個人とのコミュニケーションがとりやすいと感じるか、信頼関係が築けそうかについてもチェックしましょう。

土地選びは周辺の騒音・陽当たり・匂いまでチェックする

マイホームを建てる土地選びでチェックしておきたいポイントは次の点です。
● 災害(津波・洪水・土砂災害など)のリスク
● 陽当たりの良さ
● 騒音やにおいの有無
● 交通量の多さ
● 治安の良さ
津波や洪水は海からの距離・海抜などを確認することや国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」で調べられます。
近隣住民の方に「過去に災害の被害はなかったか」と聞き込みをするのも有効です。
陽当たりは、1日でどう変わるか確認しましょう。近くに空き地がある場合は、今後高い建物が建設される予定はないかなども確認しておけると安心です。
近隣に工場や河川がある場合は、騒音や臭いにも注意しましょう。
交通量や治安を含め、全ての確認ポイントは朝・昼・夜で状況が変わる可能性があるので、時間帯を変えて何度か足を運んでチェックするのがポイントです。
また、実際にいつも通りの通勤・通学時間に職場や学校まで行き、どれくらい時間がかかるのかや交通の混雑状況はどの程度かを確かめておくと後々後悔せずに済みます。

理想の条件を明確にして優先順位をつける

家づくりは、まず叶えたい理想の条件をリストアップしていきましょう。
● 立地や利便性
● 予算
● 窓の大きさや位置
● 部屋の広さ
● 照明の明るさ
● 生活の動線
● 住宅設備
● 壁や床の素材
● 構造など
家族で住む場合は家族全員の希望を出していくのが重要です。
誰か1人の意見を優先してしまうと後々後悔の元になる可能性があるので、全員で話し合いましょう。
その上で出た条件に優先順位を付けていき「絶対に譲れない点」「妥協できる点」を明確にします。
理想の条件が思い浮かばないという時は、住宅展示場や気になるハウスメーカーの内覧会などに足を運びましょう。複数の住宅を見ると「この部分を取り入れたいな」というポイントが出てくるはずです。

マイホーム購入後の生活を具体的にイメージする

できるだけリアルで具体的にマイホームに入居した後の生活をイメージして、不具合がないかシミュレーションしましょう。
具体例をあげると次のようなイメージです。
● この広さだと毎日の掃除はどうやるか
● 設置予定の家具をおいた時に広さはどうなるか
● コンセントの数や位置は適切か
● 将来子供が成長した時、高齢になった時の使い勝手はどうか
● 外側から室内は丸見えにならないか
● 天井の高さや部屋の広さと冷暖房器具のバランスはどうか
イメージして問題がありそうであれば、対策を考えて設計に不具合がある場合は、改めて設計を見直していきましょう。
また長く住むことを考え、できるだけ不要な段差をなくしたり、間取りが変えられたりする仕様にするなどの工夫があると安心です。

まとめ マイホームで後悔しないために慎重に調査・検討しよう

マイホーム購入は十分に準備し、慎重に対策すれば理想に近い家づくりが目指せます。
マイホームを建てたのに「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうことのないよう、事前にできる限りの準備を整えましょう。
クレバリーホームではいつでもWEB相談を受け付けています。資金計画の相談や土地探しから手伝ってほしいという方も、ぜひクレバリーホームへご相談ください。

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