「屋根材」3種からどう選ぶ?紫外線、雨風への強さ、コストは?


台風などの自然災害から、住む人をしっかり守るのが家の最も大切な役目。その家の強さは、堅牢な構造、丈夫な材料で決まります。日光や雨風が強くなるこの季節、中でも注目したいのが「屋根材」。戸建て住宅に使われる一般的な3種類の屋根材の特徴と、選び方を解説します!

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紫外線や風雨を防ぐ「屋根」の重要性

台風などの自然災害から住む人の命を守る家。
その家にとって、「屋根」は降り注ぐ日差しや雨・風を防ぐために大変重要な構造です。
毎日紫外線と風雨にさらされる屋根は劣化が進みやすく、材料によってはメンテナンス費用もかさみます。建てた後では替えられないためプランニングの段階でご自身のニーズに合ったものをしっかり選ぶことが大切です。
今回はポピュラーな3種の屋根材「粘土瓦」「化粧スレート」「金属板」の特徴を比較し、ニーズに合った屋根材選びをお手伝いします。

日本の屋根に使われている素材ベスト3

現在日本の住宅に使われている一般的な素材は「粘土瓦」「化粧スレート」「金属板」です。
さっそくそれぞれの特徴を見てみましょう。

「粘土瓦」の特徴

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「粘土瓦」はその名の通り粘土を焼き固めて作り、焼く際にかける釉薬の種類、また製法で、色や雰囲気に大きな違いが出ます。
日本の伝統的建築に使われてきた和瓦のほか、洋風建築に用いられる洋瓦があります。
粘土瓦のメリットと言えば丈夫さとメンテナンス性の高さ。
他の屋根材では必要な再塗装がほとんどいらないほどの耐久性を備えます。
強度が高く滅多に破損しないうえ、仮に破損した場合でも一枚単位で交換でき、一度の出費が抑えられる利点があります。
粘土は断熱性が高く、従って瓦も同様に高い断熱性を保持します。
注意点としては重さがあること。
重さは耐風性にメリットがある反面、耐震性が低い構造には向きません。
屋根にある程度以上の傾きが必要で、具体的には、4寸勾配(底辺10:高さ4の直角三角形の角度)以上が必要とされています。

「化粧スレート」の特徴

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「化粧スレート」とは、セメントと繊維で作られた板状の屋根材のこと。
非常に軽く、施工性が良いのが特徴で、初期コストが低いため近年人気が高まっています。
ただし一般的には15年程度で塗り替えが必要になるため、メンテナンスコストが高くつく可能性があります。
傾きは3寸勾配以上(底辺10:高さ3)必要です。

「金属板」の特徴

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「金属板」は銅板やガルバリウム鋼板など、金属を板状に加工した屋根材です。
屋根材の中では最も軽く、加工がしやすいのが特徴ですが、耐久性も高い反面、サビやすいのでこまめなメンテナンスが必要です。
また断熱性や遮音性が低く、塗料でそれを補うことが多いので15~20年程度で塗り替えが必要な場合もあります。
雨水の侵入箇所となる継ぎ目をなくすため、一枚のサイズが大きく、軽さもデメリットに作用するため耐風性は劣ります。
屋根の角度は一寸勾配(底辺10:高さ1)以上なので、複雑な形状の屋根に用いられたり、条件や選ぶ材料によってはフラットルーフ(詳しくはこちら)にもできます。

屋根の力をパワーアップする「構造」


それぞれのウィークポイントを補強するのは、構造です。
例えばクレバリーホームでは、台風の強風で瓦や屋根が飛ばされたり浸水したりするのを防ぐため、躯体と屋根をしっかり接合する「ハリケーンタイ」や、耐風性の高い防災瓦、業界トップレベルの屋根防水を標準仕様で採用しています。
屋根材を検討する際は、それを受けとめる構造側にどのような工夫があるかもチェックすることが大切です。
ハリケーンタイなど、台風に強い構造についてはこちら→「台風に強い家」をつくる重要ポイントとは?住宅の弱点と対策を紹介

まとめ~3種類の屋根材を比較。建てた後にかかる費用もお忘れなく~

ご紹介した3種類の屋根材について特徴をまとめたのが下表です。

家は建てて終わりではなく、数十年、場合によっては100年以上も住み続けるもの。
そのためメンテナンス性が高いほど建ててからかかる費用が減り、お得になります。
建ててからのコスト比較についてはこちら→建築後の費用に1000万円以上もの差?! 家の「ライフ・サイクル・コスト」とは
建ててからでは替えのきかない構造や建築材料をしっかり選んで「トータルでお得な家」を建ててくださいね。
クレバリーホームの各店舗では、家づくりの専門家が強い構造・かかるコストなどについて皆様の疑問・質問にお答えしています。
ぜひお気軽にお立ち寄りください。

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