「用途地域」とは? 理想の家が建つ土地、建たない土地


土地選びと切ってもきれない法規制。今回は「用途地域」についてサクッと解説しちゃいます。
実はどんな土地も、「用途地域」によってどんな建物を建てていいかが決まっているんです。自分の理想の家を建てられる土地、環境をしっかり選んでくださいね!

この記事でわかること

「用途地域」って、何?


みなさんが購入しようとしている土地には必ず「用途地域」が定められています。
簡単に言うと、この「用途地域」によってその土地を何に使っていいかが決められているのです。
一般住宅を建てていいよ!という土地もあれば、住宅は建てちゃダメだよ!という土地もあります。

この「用途地域」は、「都市計画法」という法律によって定められていて、大まかには「住居系」「商業系」「工業系」に分けることができ、合計で13種類の「用途地域」があります。
日本中の土地すべてがこのいずれかに該当します。

少し細かいですが、下表を見ていただくと、意外に細かく建てていい建築物が定められていることがわかると思います。
その土地がどんな用途に使われるかがわかるので、そのエリアの環境がわかり、将来の町並みも予想できるのです。

用途地域を全く気にしないで土地選びをしてしまうとこんなことも起きてしまいます。
《子どもが生まれたのを機にマイホームを建てたAさん。
子育てに最高だと、自然が豊かで静かな土地を選びました。
しかし、数年経つと、予想していなかった大人向け娯楽施設、高層ビル、大きな工場が同じ区画に建ってしまいました。
日当たりの悪さや騒音、色々な影響で子育てしにくい環境。Aさんは困ってしまいました…。》

実は、戦前にはこれほど細分化されておらず、住居地域、商業地域、工業地域の三種類だけでした。
1950年、1970年の改正を経て、1992年に現在の12地域に分類されました。
ちなみにこの時はバブル期で、地価が高騰し、住居系の地域にまで商業施設が建ちはじめ、問題になっていました。
この改正では特に住居系が細分化されたのですが、それは住環境を守る目的だったと言われています。

土地選びをする際には、必ず「用途地域」もチェックしましょう!

「用途地域」から「容積率」「建ぺい率」=建てられる家の広さ、大きさがわかる!


さらに用途地域には「建築基準法」という法律により、それぞれ「容積率」「建ぺい率」というものが定められています。
この「容積率」「建ぺい率」とは、簡単にいえば、建てられる家の広さや高さを数値で示したものです。
詳しくは→「容積率」で建物の「延床面積」が決まる!
「建ぺい率」で、家にどれくらいの土地を使えるかわかる!

つまり、「用途地域」がわかれば、その土地に自分が理想とする家(間取り)が建てられるかどうかもわかるのです。
12種類に分かれている用途地域のうち、住宅用の土地として選ばれやすい4つの住居系地域についてはこちらの解説も読んでくださいね。
「住居専用地域」「住居地域」どう違う? 住居系用途地域を徹底解説

まとめ~土地選びは慎重に!「掘り出し物」はありません!~

クレバリーホームでは土地選びのお手伝いもしていますが、それは理想の家が建つ土地をしっかり探してほしいから。
専門家の助けなしに、「相場より安い!」と言って飛びついてしまった土地が、使いにくい土地だった、ということは、怖いことですが現実にあることです。
ハウスメーカーや信頼できる不動産業者さんなど、専門知識をもったご自身のサポーターと一緒に、家づくりは進めていってほしいです。
クレバリーホームの各支店では、土地選びや家づくりについて、相談しやすいスタッフが皆様をお待ちしております!
ぜひ気軽に遊びに来てくださいね☆

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