

最近「ZEH(ゼッチ)」という言葉をよく耳にしますが、皆さんは理解していますか?これは、政府のエネルギー政策として「省エネ」が推進される中で新たに誕生した住まいのカタチ。それでは、「ZEH(ゼッチ)=ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」とは何か、その特徴やメリットを抑えておきましょう。
住宅の省エネルギー化を進める政府が、最終的に目指しているのはエネルギーを自ら創りだす家「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス=ZEH(ゼッチ)」です。今までは、2013年に導入された「改正省エネ基準」の適用をすべての住宅に義務化し、消費するエネルギー量を削減することを目標としていましたが、これからの住宅は、エネルギー消費量を抑える家から、自宅で使うエネルギーをまかなう「ZEH(ゼッチ)」へとシフトしようとしているのです。

「ZEH(ゼッチ)」とは、毎日使うエネルギーよりも自宅で創るエネルギーのほうが多い、もしくはゼロになる「エネルギーを自給自足する家」のこと。ポイントになるのは、「断熱」「省エネ」「創エネ」という3つのステップです。少ないエネルギーで快適な室内空間を実現する「断熱」、家庭内で消費されるエネルギーの中で大きな比率を占める冷暖房や給湯、照明などに使われるエネルギーを抑える「省エネ」、毎日のエネルギーを自宅で創る「創エネ」。エネルギーの消費を抑えるだけでなく自然エネルギーを上手に活用することで、賢いエネルギーライフを実現できるのです。

エネルギーを自宅でまかなう「ZEH(ゼッチ)」には、環境保護への貢献だけでなく、住まう人にもたくさんのメリットがあります。例えば、家計で一番気になる光熱費の削減。さらに、外気に影響されにくい快適な室内環境を保てること、将来的にも市場で評価される資産価値の高さなど、現在だけでなく、万が一の時や将来的な備えとしても大きな価値を持っている住まいと言えます。毎日使うエネルギーを自分たちのメリットに変えていく「ZEH(ゼッチ)」は、まさに未来の新基準なのです。
